サラソタへ
サラソタはフロリダ半島西海岸にある小さな美しい街で、白い砂浜とサンセットで有名なビーチがある。私達がサラソタへ行くのはこれで2度目だ。マイアミにも美しいビーチはあるが、メキシコ湾の海はエメラルドグリーンで、どこまでもブルーな大西洋とは趣も異なっており、お気に入りなのだ。
フロリダ西海岸へ出かけるときはI-75 Highwayで出かけるのがつねなのだが、今回は趣向を変え、オケチョビー湖経由でUS21とUS70を通っていくことにした。オケチョビー湖まではマイアミ周辺の景色と変わらず殺風景であったのだが、その先は牧草地帯が広がり、私がマイアミへ来る以前に抱いていたアメリカ~ンな風景が展開され、とても嬉しくなってしまった。途中にある小さな街の風景もマイアミとはうって変わってクラシックな家々が並んでいる。 そこにはマイアミ周辺ではお目にかかれないアメリカ~ンな光景が!
US21とUS70はHighwayではないのだが、制限速度は65マイル/時(時速104キロ)とあまり変わらず、クルーズコントロールで快適に走れる。アクセルを話しても一定速度で走れるクルーズコントロールは、カーブがたくさんあり、交通量の多い日本に道では使用する機会があまりないが、どこまでも真っ直ぐな道が延々と続くアメリカの道では重宝する。今回も景色を楽しみながらクルーズコントロールを制限速度の65マイルにセットし爆走していた。しかし、ここに落とし穴が・・・。
途中、橋にさしかかるところで緩いカーブになっていたため、クルーズコントロールを解除してブレーキを踏みつつカーブを曲がると、路肩にパトカーが止まっていた。横を通り過ぎてしばらく行くと、いつの間にやらパトカーが追走し、サイレンを回している。オヤ、と思い、車を路肩に止めて待っていると警官がニコニコしながらやって来た。
「どこから来たの?マイアミ?そう、これからサラソタへ。ロングドライブだね。ところで、スピード、結構出てたね。橋のところで56マイル。ここ35マイル制限なんだよね。」
「え?でも標識に65マイルってあったけど。」
「それは橋の手前なんだ。橋の上は35マイル。標識があったんだけど、見なかった?」
(絶句・・・)
ふ、不覚・・・。橋を渡り終えると街に入っていくために制限速度が変わっていたらしい。しっかりスピード違反チケットを切られてしまった。
せっかくアメリカ~ンな風景が続いているのに、ショックのあまり標識にばかり目がいくようになってしまった。このルート、制限速度がころころ変わる。その変わり目には必ずと言っていいほどパトカーが隠れていて、あちこちで違反チケットを切っている光景に出くわした。ドライブされる方がいたらくれぐれも速度にご注意を!
気を取り直してサラソタへ向かう。走行距離がむしろI-75より短いくらいなので、サラソタまでの所用時間はほとんど変わらないか、やや早いくらいだ。夕方には無事サラソタに到着した。ホテルにチェックインし一休みしてからビーチへ。すでに7時近かったが、まだ泳いでいる人もいた。子供たちも早速砂遊びを始めた。
それにしても美しい砂浜だ。遠くまで出かけてきた甲斐がある。エメラルドグリーンのメキシコ湾に傾きかけた夕日が映えて極上の風景が展開する。この日は雲もなく、海に沈む夕日を心置きなく楽しむことができた。 海に沈む夕日が美しい
辺りは徐々に暗闇に包まれていく。ビーチを後にして車でホテルへ向かう。途中サラソタの繁華街を抜ける。週末だけあってにぎやかだ。まさに南国の楽園。マイアミの喧噪を離れ、今夜はゆっくり休むとしよう。
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