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2008年2月27日 (水)

誕生

今朝赤ん坊が生まれた。

未明に出血、いわゆる"おしるし"があり、カミさんの陣痛が始まった。先週に病院の入院手続きRegistrationを済ませてあったので、電話で連絡を入れ、車で向かった。通勤ラッシュの時間帯には1時間かかるところだが、幸い早朝だったので30分ほどで到着。Labor and Delivery Unit(陣痛・分娩病棟)へ行くと、まずはトリアージルームで問診を受けた。早朝だったので空いていてスムーズにことが運んだ。次に診察室で赤ちゃんの心音をチェックし、助産婦の診察を受けた。子宮口の開大が充分ではなかったが、経産婦のため無事そのまま入院となった。病棟の入り口には強面のセキュリティが常駐し、ロックされたドアがあって、例え夫と言えどID(免許証)を預けてVisitor Passをもらわないと付き添えない。こちらではシングルマザーや付き添いが実の父親ではない場合も多いらしく、何かとトラブルがあるようだ。

陣痛室と分娩室を兼ねた個室に案内され、モニターを装着してお産の進行を見守ることになった。各部屋にトイレもあるので、便利だ。担当の看護婦は一つ一つ丁寧に説明してくれ、安心して任せられた。
Labordeliveryroom 陣痛・分娩室。手前は赤ん坊用のベッド、奥にはモニターが見える。

順調に陣痛の間隔が短くなり、朝一番の担当医の診察の際には子宮口の開大も充分となって、人工破水を行なった。

痛みが強くなったため硬膜外麻酔を希望、すぐに麻酔科医がやって来た。アメリカでの出産を選択した理由のひとつが無痛分娩だ。麻酔科医の説明を受けた後、付き添いは待合室で20分待つように指示された。15分ほど経ったところで呼び出され、何かあったのかと心配になって部屋に戻ると、すでに赤ん坊の頭が出かかっていた。看護師が手で押さえながら主治医を呼んでいたが、お産の進行が早く、もう1回活きんだらするすると生まれてしまった。硬膜外麻酔の直前の内診で子宮口が全開大となり、麻酔を中止して分娩が始まったとのこと。臍の緒を切ったところで主治医が到着。
「2分前に診察したばかりなのに!」
とびっくりしていた。

赤ん坊はやや小さ目ながら至って元気。カミさんは後陣痛がやや強かったものの出血も少なく済んだ。無痛分娩できなかったことを残念がっていたが、短時間で済んだし、出産後すぐに朝食を食べることができたし、安産で本当に良かったと思う。担当医や助産婦、看護師の方々に感謝だ。

昼には産科一般病棟に移る。こちらも個室で、バス・トイレも付いている。殺風景だが、公立病院なのでこんなものだろう。
Matenityroom 病室の風景。テーブルの上にあるのは昼食。

お産が早く終わったので、上の子らの学校のお迎えも自分で行くことができた。しばらくは主夫業をこなさなければならない。私の職場ではカミさんの出産に際して病気休暇を使って休むことができる。と言うより、カミさんの出産時に職場に行くと、
「おまえ何やってんだ。早くカミさんのとこへ行って面倒見てやれ!」
となるらしい。日本とは根本から考え方が異なるようだ。この休暇取得もアメリカでの出産を選択した理由の一つである。

子供らをピックアップし、そのまま病院に戻る。子供らを赤ん坊と対面させ、帰宅。遅くなったので夕食はインスタントラーメン。
「父さんのラーメン、母さんと同じ味だね」
と子供らから褒められた(?)

さて、明日は何を作るとしようか?

2008年2月26日 (火)

大停電

職場で仕事をしていたら突然停電した。
Powerdown

窓のない部屋にいたので真っ暗闇になってしまったが、少しして非常用電源が作動し、廊下の電灯が点いた。しかし、いくら待っても通常電源は作動しない。階段を使って他の階に行ってみるとどの階も停電していた。

他の部署の人々は、仕事にならないとぞろぞろと帰宅し始めた。さすがマイアミ。電源が落ちると困る機械や装置を非常電源に接続して待つが、一向に再開される気配はなし。

冷房も止まり、とても室内にいられる状況ではなくなってきた。装置もコンピューターも使用不可なので仕事にならず、自宅のコンピューターを使おうと帰途に着く。

道路に出てみると、信号も消えていて、警官が交差点に出て交通整理をしていた(上の写真)。どうやら職場だけではなく広範囲の停電らしい。ラジオのニュースを聞いてみると、南フロリダに電源を供給する5つの発電所が一度にダウンし、400万人が停電に遭っているらしい。原因は今のところ不明とのこと。

停電が起こると、当然のことながら復旧はまず病院などの緊急を要する施設から行われる。でも、居住地域は富裕層が住むところから復旧していくのがアメリカらしい。今回も一番最初に復旧した地域はコーラル・ゲーブルズという高級住宅街であった。どうやらこの地域は非常電源を有しているらしい。潤沢な税金収入がこのような設備を可能にしているのだろう。

私の住む地域は3年前のハリケーン被害でも停電が1週間ほど続いた悪名高いところなのだが、今回は1時間ほどで復旧したようだ。それでも今後どうなるか分からないので、懐中電灯(の電池)やカセットコンロ、バーベキュー用の炭、車のガソリンを確認し、不足しているものは購入した。

ちょうど子供らの迎えの時間なのでカミさんと一緒に学校へ。スクールバスが運行停止となり、ラジオでは車で子供を迎えに行くように、と放送している。そのためか、道は通常よりも交通量が多い。幸い信号はちゃんと点いているので、事故の心配もなかった。子供らに聞くと、学校の停電はすぐに復旧したらしい。学校周辺も早期に復旧できるようになっているらしい。

夜になっても私の住まいの周辺は普段と変わらず、街灯も灯っていた。特に混乱は見受けられなかったが、ダウンタウンでは復旧が遅れているようだ。

果たして明日はちゃんと仕事できるだろうか?

2008年2月24日 (日)

フォート・ローダデールのビーチへ

今日は久しぶりにビーチへ行ってきた。

2月とはいえ、ここマイアミでは昼間の気温はぐんぐん上がって、日本の初夏のようだ。マイアミから北へ来るまで小1時間ほどのところにあるフォート・ローダデールのビーチを訪れた。

ビーチも街も人でいっぱいだ。子供らと一緒に海に入ってみると、さすがに水温は低めで長くは浸かっていられないが、十分に泳げる。おそらく2月に海で泳ぐのは生まれて初めてだろうと思う。
Fortlauderdale

フォート・ローダデールはマイアミビーチと同様白い砂浜が広がる遠浅のビーチだ。珊瑚礁や岩礁は海岸近くには見られず、シュノーケルには適さないが、海にぷかぷか浮かんでいると青い空に映えるアール・デコ調の建物が目に入り、リゾート気分を満喫できる。

駐車場は海岸沿いを走る道路に路駐スペースがあり、他にもコイン駐車場や立体駐車場が周辺にたくさんある。ビーチ脇には遊具のある公園もあって、バーベキュー施設も備えていた。街は観光客も多く、大いににぎわっていて、雰囲気はマイアミビーチに近い。しかし、少し海岸を離れると落ち着いた雰囲気の店が並ぶ高級ブティック街となる。

寒くなる前に帰路に着く。途中、鳥たちのこんなのどかな光景も・・・。
Bird

2008年2月13日 (水)

TVドラマ

アメリカのTVでも数多くのドラマが放映されている。特に私の好きなSci-Fi系のドラマが日本に比べて多く、嬉しい。
私の一押しは「HEROS」。日本でもスカパーで放映が始まったようなので、ご存じの方も多いだろう。世界で同時多発的に特殊な能力、いわゆる超能力を持つ人々が出現。それぞれちょっとずつ能力を持つところがミソ。ある者はその能力に悩み、ある者は能力のせいでトラブルに巻き込まれ、またある者はその能力を悪用する。日本人俳優の演ずるHiroはヒーローオタクで、能力に目覚めた自分に酔い、その力を正義のために役立てようと奔走する。現在第2シーズンが終了したところで、第1シーズンはDVDで発売されていてレンタルも可能、第2シーズンはTV局のwebsiteで全話観賞することができる。アメリカではドラマの各エピソードが放映されるとすぐにTV局のwebsiteから配信が開始され、しばらく無料で観賞できる。見逃しても安心だ。でも恐らく日本からはアクセスできないようになっているのだろうと思う。
現在放映中のドラマでは「Terminator Sara Curonicols」が面白い。タイトルが示す通りターミネータ-の続編だ。映画の1及び2の主人公サラ・コナーが活躍するストーリーで、白血病で亡くなったことにされていた3はなかったことになっているようだ。2でスカイネット・コンピュータ-システムの開発を阻止したサラだが、実は審判の日を遅らせただけに過ぎなかった。息子で未来の反乱軍リーダー、ジョン・コナーを抹殺するため新たに複数のターミネータ-が現代に送り込まれて来た。そして一人の女性型ターミネータ-がジョンを守るために送り込まれて来たのだった。このあたりに3の影響が感じられるが、この女性型ターミネータ-、なぜかティーンエージャーでジョンと一緒に高校に通うのだ。最初は無表情なターミネータ-の彼女だが、周囲のティーンエージャーの影響を受けて徐々に…。アクションだけでなく、学園ものの雰囲気を合わせ持っているところが新しい。宣伝用のポスター(websiteでも見ることができる)は「イノセンス」の影響がありありだ。
毎週放映を楽しみにしている。

2008年2月 5日 (火)

スーパーチューズデー

今日はスーパーチューズデー。

今年、2008年はアメリカ大統領選挙の年だ。現在、共和党、民主党の大統領候補を決定するための予備選挙President Primaryの真最中である。今日2月5日は20州以上で予備選挙が同時に行われ、今後の選挙戦を占う上で重要な日、日本的に言うならば天王山であり、スーパーチューズデーと呼ばれている(今回は例年以上と言うことでメガチューズデーと呼ぶこともあるようだ)。

無論、研究留学中の私には選挙権がないし、フロリダ州は先日両党の予備選挙が終了しているので、あまり関係がないとも言えるのだが、大統領選へ向けて徐々にヒートアップしつつあるアメリカの雰囲気を直に感じられるのが興味深い。

特に今回は、長引くイラク情勢とサブプライムローン問題に端を発した経済後退のため共和党出身のブッシュ大統領が死に体となりつつある中、民主党予備選挙がヒラリーとオバマの緊迫した一騎打ちの様相を呈し、世論もマスコミも大いに盛り上がっている。どちらが党代表に選ばれるとしても初の女性、あるいは初の黒人大統領候補と言うことで、歴史に残る大統領選になることは間違いない。

対する共和党も、先日のフロリダ州党大会でマケインが勝利し、ジュリアーニ前NY市長がまさかの撤退表明、ハッカビーらが追う形でスーパーチューズデーを迎えた。ここで一気に流れが決まるのか目が離せない。

パーティーや英会話クラスでいろんな人に予備選挙についての意見を聞いてみると、十人十色で実に面白い。フェミニストのESOLティーチャーは今こそ女性大統領誕生の時、と熱弁しているし、カミさんのESOLの先生(キューバ出身)はヒラリーが嫌いらしい。マイアミ大学には昨夏ビル・クリントン元大統領が演説に来たりもしていた。周囲にはオバマ支持者がいないのだが、若者の間では熱狂的な人気があるようで、草の根募金で巨額資金を有するヒラリーに勝とも劣らない集金力と言うことだから驚きだ。敬虔なキリスト教の友人は絶対共和党と言っているが、今回の大統領選は分が悪いと感じているようだ。でも、2000年の大統領選で疑惑の投票集計トラブルを引き起こしたフロリダ州は、共和党支持者が多いのか(南米移民が多いせい?)、連日マスコミではマケインの話題で持ちきりである。私は日米関係の観点から眺めたり、医師の視点から考えたりしてそれぞれの政策に耳を傾けて楽しんでいる。

今は日本の新聞の記事や社説もwebsiteで読むことができるので(先日始まった“あらたにす”刺激的で面白い!ぜひ他の新聞社にも参戦してもらいたいと思う)、アメリカにいながら各日本の新聞のアメリカ大統領選に対する意見や主張も読み比べることができ、楽しみ倍増と言ったところだ。

今夜はTVの前で民主主義の熱気を味わうとしよう。

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