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2007年9月30日 (日)

アメリカ交通事情2

アメリカでは通勤にはもちろんのこと、通学にも車を使うことが多い。

通学の時間になると各地の学校周辺は送り迎えをする車で大渋滞となる。学校周辺の道路、いわゆるスクールゾーンは登下校の時間帯には速度制限が厳しくなる。時速15マイルに制限されるところが多いようだ。この速度制限はなかなか厳しくて、空いているからと言って飛ばしていると捕まるので注意が必要。アメリカは子供らを脅かす行為にはとても厳しい。
Schoolzone スクールゾーンの標識。速度制限の時間帯が記されている

スクールバスで通う子供たちもいる。児童の乗降のためにスクールバスが停車している間は後続者は追い越してはいけないことになっている。児童の飛び出しによる事故を防ぐためだろう。そればかりか、中央分離帯のない道路の場合は、対向車も停車しなければならない。子供らの安全確保が徹底されているのだ。したがって登下校の時間帯はスクールバスが走っている道路は大渋滞となるので、避けた方が無難だ。
Schoolbus これがスクールバス
Scoolbus2 自動の乗降のため停車する際には左側にSTOPサインが出る

しかし、道路は歩行者優先にはなっておらず、歩いて道路を横断するのは危なっかしい。歩行者用の信号もあるのだが、道の幅の割に青信号の時間が短くて、老人などは中央分離帯まで来るとのがやっと、ということもある。また、繁華街など歩行者の多いところは、赤信号などお構いなしに道を渡ってくる人も多く、運転に注意が必要だ。手で走ってくる車を制しながら、赤信号で堂々と横断してくる強者も時に見かける。

アメリカの都市は道路が碁盤目に走っていて分かりやすい。マイアミでは南北に走る道路がAvenue (Ave.)、東西がStreet (St.)となっていて、すべての道路にそれぞれ順に番号が振られている。Miami Ave.とFlagler St.がいわゆる0番で、十字に交わったこの2本の道路でNW (northwest)、NE (north east)、SW (south west)、SE (south east)の4地域に分けられている(実際SEはほとんどが海であるが)。そして順にNW 3rd St.、SW 104th Ave.と言うように1本1本に番号が振られている。

メインの通りには番号による呼び名以外に固有名詞が付けられることもある。例えばSW 24th St. = Coral Way、SW 42nd Ave. = Le June Roadと言った具合だ。他に大通りをBoulevard (Blvd.)やDrive (Dr.)、行き止まりの道をCourt(Ct.)など特殊な呼び方をすることもあるが、例外的なので余り気にしなくても大丈夫だろう。住所の表記にも通りの名が使われており、建物が面している通りの名前に番地を付けるようになっている。番地も最初の2から3桁が向かいの通りに直行する一番近い通りの番号を示している。東西南北さえ分かっていれば、通りの名を見ていけばどこへ行くにも迷わずに済む。私は日本から車内に取り付ける方向磁石を持ってきたが(もちろんこちらでも手に入る)、土地勘のない最初の頃はとても役に立った。
Compus 速度計の横に取り付けたコンパス。便利!

マイアミは海に注ぐ川が多い。したがって橋も多いのだが、川を運航する船もたくさんあって、跳ね橋をよく見かける。跳ね橋にはゲート付きの信号があって、跳ね橋が上がるときにはこの信号が赤になる。跳ね橋が上がり、船が通行して跳ね橋が下がるまでしばらく待たされることになる。
Bridge 跳ね橋が上がっているところ

ミネソタで橋が落下する事故があってから、アメリカ全土で橋の総点検・修理を行っていて、マイアミでも閉鎖されて橋の架け替えを行っている箇所がある。身近に危ない橋があったというのもぞっとする話だが、ただでさえ混雑しやすい橋の周辺がさらに混雑するようになり、渋滞に拍車がかかっている。
Bridge2 新しい跳ね橋を建設中

幸い今年は今のところハリケーンの被害がなく、修理中の橋が吹き飛ばされるような事態が起こっていないのが救いである。

2007年9月15日 (土)

家庭医受診

初めて家庭医 Family medicineを受診した。

2週間前に左目に麦粒腫(ものもらい)ができ、自然治癒した後に左目が充血した。細菌感染を疑い、友人の獣医から犬用の抗生剤入り点眼薬(中身はヒト用と同じ)をもらって点眼していたがなかなか直らない。そこで医者を受診することにした。

日本ならば直接眼科へ行くところだが、アメリカでは医療保険の種類によっては最初に家庭医を受診することが義務づけられている。私は職場の医療保険に加入しているが、加入の際に家(前に住んでいたアパート)の近くの家庭医を指定してあった。

家庭医は日本の一般内科に近いのだが、診断とプライマリケア(初期治療)に特化していて、診察とごく簡単な検査のみで診断を下し、初期治療を行なう。重症者や初期治療で良くならない患者さんのみを眼科などの専門医へ紹介する。

このシステムの利点は、
1.患者さんはどんな病気にかかっても同じ医師を受診すれば良く、何科か迷わなくて済む。
2.最初に高度な検査は行なわないので、軽症者は安い医療費で済む。
3.専門医が混雑するのを避けられる。

しかし、専門医が必要な病気の場合は重症でなければ受診までに時間がかかってしまう。またアメリカの保険は契約内容によって受診できる病院や受けられる治療に制限がある。保険診療ならばいつでもどこの病院でも受けることのできる日本の皆保険制度とは大きく異なるのだ(医師の局在化によってこの原則も崩れつつあるが)。

朝一番に電話してすぐに受診したい旨を伝えると10時に来るよう言われた。到着したときには待合室には20人以上の患者さんが待っていた。窓口に行くと問診票を渡され、記入するようよう指示された。初診の際にカルテ作成のため居住地や保険の種類、病歴の確認を行なうのは日本と同じだ。問診表には今回の受診動機や過去の病歴等に加え、家庭内暴力 Domestic violence (DV)とエイズに関連した性行動についての質問がかなりあるのがアメリカらしい。30分ほどかけて問診表に答えた後さらに45分ほど待ち診察室へ。最初に看護師がやって来て血圧を測定しながら病歴を聴取された。まもなく医師が現れ診察開始。ごく簡単に病歴を聴取し、アレルギー歴などについて問診。特に目を診察することはなく、すでに抗生剤点眼をしているので別の抗生剤とアレルギー点眼薬を使って改善しなければ専門医に紹介しましょう、との事。原因を尋ねると、すでに2週間経過しているのでウィルスではないでしょう、細菌感染かアレルギーが疑わしい、との答(このようにたくさんある病気の中から症状や身体所見、検査所見によって可能性の高い病気に絞っていくことを鑑別診断という)。特に尋ねられなかったのでコンタクトレンズ着用については話さなかったが、話していたら角膜損傷の可能性が加わったことだろう。外科医の私が考えていた診断、治療とほぼ同様であった。要するに、眼科医でないもの同士余り変わりがないと言うことだ。処方箋を書いてもらい受診終了。3分診療だった。

基本的には日本の開業医と全く変わりない印象だ。診察室が多く、看護師や(採血等を行う)テクニシャンがたくさんいるので、部屋で待たされているところへいろんな職種の人がやって来てあまり待たされているように感じさせない点は日本も学ぶべきと思ったが、実際の診療内容、時間はほぼ一緒だ。

処方箋をドラッグストアに持っていき、待たされること1時間。点眼薬を2種類渡され、いきなり

「何か分からないことはある?」

質問しようとすると、

「薬剤師を呼ぶから待って。」

日本の薬局の方がよほど懇切丁寧に説明してくれるぞ。それに高い。薬価が日本に比べてだいぶ高く設定されているようだ。

幸い処方された人間用の抗生剤点眼薬は効果があり、専門医受診には到らずに済みそうだ。

日本ではとかくアメリカの医療システムは先進的で無駄が少なく、患者さんの待ち時間も少なくて素晴らしいと盲信されているが、あんまり変わらないぞ。優れている点もあるが、日本の方がいい点もたくさんあると思う。日本では医療のアメリカ型への切り換えが進行しつつあるが、日本の良さを失しなわない方向で考えた方が良いのでは?と感じた今回の受診であった。

2007年9月 9日 (日)

車社会アメリカ

アメリカは車社会だ。

どこへ出かけるにも車を使う。理由の一つは広すぎるからだろう。隣のブロック(区画)に出かけるにもかなり距離がある。また、地域によっては歩行するのが危ないところもある。夜間や、昼間でも死角になるような場所で襲われる恐れがある、というわけだ。マイアミでは、これらに公共機関が不便、といった理由が加わるかもしれない。

そのためほとんどの店には大きな駐車場がある。こちらの店はいくつかの店が連なってモールを形成しているところが多い。食料品、日常品、衣類、レンタルビデオ、銀行、それにレストランなどが1カ所に集まって広大な駐車場を取り囲んで並んでいる。マイアミはそれなりに人口が多いので、数ブロックに1カ所はこのようなショピングモールがある。

このような駐車場では、一般的に車は前向き駐車される。トランクに荷物を入れやすいからだ。店は一つ一つが巨大で品揃えも非常に豊富だ。人々は、特に土曜日の昼頃になるとこぞって食料品などの買い物に繰り出し、大量の商品をカートに載せて購入する。レジで支払いが済むとこのカートを駐車場まで持ち出し、車のトランクに横付けして載せ替えるのだ。駐車場にカートの返却場所が作られているが、ここまで返却しに来る人は少なく、木々が植えられたエリアや車と車の隙間、ひどいときには通りの真ん中にそのまま放置されている。店の入り口ではカートが不足してくるため、店員さんが回収して回るはめになる。徒歩で来る人の中には、カートを自分の家まで持って行ってしまう人もいる。住宅街の路上にカートがうち捨てられているのだ。ここアメリカ(マイアミ?)は、そういったモラルはびっくりするほど低い。
Shoppingpark1 車はトランクを通路側へ向けて駐車される。広い駐車場ならではだ。
Shoppingpark2 駐車場にもカート返却場所が設置されているが・・・
Shoppingpark3 あちらこちらにカートが放置されている

一般道はとても広い。私が日本で住んでいた地域は城下町で、通りがとても狭く、一方通行も多く、車のすれ違いが困難な道もたくさんあった。アメリカでは片側複車線の道の方が多いのではないだろうか?路上駐車するのを前提に作られているところもある。住宅街でも街路樹や芝生の植え込みがあって広々とした造りになっている。パーティーが開かれて来客が車で訪れる際にはこうした植え込みに駐車することもできる。

ドライブスルーも多い。マクドナルドやケンタッキーなどのファストフードは言うに及ばず、銀行のATM機や洗車場までドライブスルーがあるのだ。

洗車のドライブスルー、映画アメリカングラフィティを観てその存在を知ってはいたが、なかなか便利だ。

Carwash1 入り口でコースを選択して支払いを済ませたら車を洗車器のレーンに載せてギアをニュートラルにする
Carwash2 乗車したまま洗車される。シャンプーやワックスが吹き付けられて・・・
Carwash3 リンスされ、拭き取られて終了

歩くことが少なくなり、すっかり運動不足気味だ。

2007年9月 6日 (木)

祝!1万ヒット突破!!

いつのまにかヒット数が1万件を突破!!こんなに更新が遅いBlogなのに、たくさんの方々に読んで頂いて本当にうれしく思います。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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