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2006年10月21日 (土)

Flags of Our Fathers(父親たちの星条旗)

ロードショー公開2日目の"Flags of Our Fathers(邦題「父親たちの星条旗」)"を観てきた。

太平洋戦争末期、制空権、制海権を失った日本に対しアメリカは太平洋の島々を飛び石式に攻略しつつ日本本土に肉薄していた。1944年両軍は硫黄島で激戦を繰り広げることになる。監督はクリント・イーストウッド。姉妹編の"Letters From Iwo Jima(邦題「硫黄島からの手紙」、11月日米同時公開予定)"と2部作を成し、それぞれアメリカと日本の視点からこの激戦を描いている。

本作品は硫黄島の擂鉢山頂上に星条旗を打ち立てた有名な写真を巡る物語である。両国の総力戦となったこの戦争で、この時期アメリカでは厭戦気分が蔓延してきた(前線へと派遣される徴兵が裕福な人々の子息にまで及ぶようになり、徐々に反発が強くなってきたようだ)。アメリカ軍はこの写真に関わった帰還兵たちを英雄に仕立て上げ、戦争債券の宣伝に利用しようとする。しかし兵士たちが硫黄島で見てきたのは敵味方に分かれて行われる殺戮の数々。失った仲間たち。しかも、この写真の裏には隠された真実が・・・。

クリント・イーストウッド監督の視点はあくまでも冷静である。日本兵はほとんど姿を見せず、”敵”として存在するに過ぎない。戦争がただ国同士の”衝突”に過ぎず、そこには正義や大義など存在しないことを”みせる”。心が震える映画である。

見かけはちょっとマッチョな大酒飲みの女好きじいさんにしか見えないイーストウッドだが、観客に愛され、業界人にリスペクトされるその姿はクールだ。

この作品はエンディングロールが終了するまで席を立ってはいけない。最後に映し出される映像に心を打ち砕かれることであろう。

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